イタリアでは、「子どもは、美しい環境にいる権利がある」とする
レッジョエミリアアプローチを学びました。
レッジョエミリアアプローチとは、豊かな想像力と創造力を育む、
北イタリアの小さな町から始まった教育運動です。
特徴は、
子ども同士の話し合いによって決定したテーマを掘り下げ、
工作や調べ活動を行う「プロジェクト」、
活動の様子を記録して、子どもだけでなく
保育者も活動を振り返り、
保護者や地域住民にも紹介する「ドキュメンテーション」、
美術専門の教師を定期的に招き、
教育に関してアドバイスを受けるなどの取組みです。
「教育は大学のラボで行うのではなく、
子どもたちとともに学んで理解する。」
教育を得る喜びは、人間の基本的で当たり前の権利として、
レッジョエミリア市は幼児教育に力を入れています。
現地では、素敵な街並みに囲まれた環境で、
子どもたち自身がもつ意思や個性が育まれています。
海外視察や実習を経て思うことは、
長所を思いっきり伸ばすことがとても大切ということ。
短所を直そうと努力するのではなく、長所を生かす。
この、海外では当たり前の感覚が、
日本人はなかなかそうはいかない。
でも、幼少期に長所を思いっきり伸ばしてあげ、
自分や他の人をそんな温かい目で見れる事が普通になれば、
きっと、自分から他の人へ優しい気持ちで「大丈夫だよ!」と
言ってあげられる社会が生まれる気がします。
そんな優しい心を持つ子どもたちを育てる保育を、
スミールとして目指したいと思いました。